友人のNはよく言えばクール、悪く言えば無愛想な女だ。一緒に遊びにいったり食事をしたりしていても滅多に笑わないし、大声を出してはしゃぐこともないので怒っているんじゃないかと不安になることが多々ある。何とか笑わせようと、いろんな話題を投げかけるのだが、「それで?」とクールに返される。
「女は愛嬌」とよく言われるが、愛嬌のまるでないこのNが、男性からとても受けがいい。共通の男友達は、「Nちゃんが笑ってくれると、うれしくてたまらない。」という。確かに、Nがわたしの話で笑ってくれたり、大きなリアクションを取ってくれると、女のわたしでもキュンとなることがある。憧れのアイドルと握手できたようなときめきを感じるのだ。「俺にしかこの笑顔見せないんだろうな、と思うとたまらないんだよ。」という男の気持ちはよくわかる。
「外見はヤクザみたいなのに、実は優しい」とか、「見た目は草食系なのに男気にあふれている」といったギャップのある男性に惹かれる女性は多い。それと同じように、男性もギャップのある女性に魅力を感じるのだろう。それは「この姿は自分だけが知っているんだ。」という「自分は特別だ」という自覚が持てるからなのかもしれない。